町田の毎日は凄惨を極めた。

 朝、目覚めると自分は全裸で横たわっている。

 服は毎日のように少女たちに没収され、自分は奴隷のように服一つ着ることは許されない。

 そして、屈辱は続くのだった。


「葵先輩、おはようございます!」


 女子部員の一人、広瀬葵が部室に現れた。

 それを、町田は深々とした土下座でもってむかえるのだった。

 部室の靴置き場の目の前で、額を地面に押しつけながらの、土下座。

 下級生の女子に、心の底から土下座をする姿がそこにはあった。


「うん、おはようかな」


 それを葵は当然のことのように迎えた。

 笑顔がきさくな、体格を除けば、どこにでもいるような少女である。

 そんな彼女が、上級生の男子の土下座を前に、まったく普段と変わった様子を見せなかった。

 それどころか。


「ねえ、土下座はもっと額を地面にこすりつけないとダメかな」


 こういうふうにね。

 言うと、葵は靴のまま、町田の後頭部を踏みつけた。

 ボッゴオオオオン!!

 勢いよく、革靴のローファーが、町田の後頭部を踏み抜き、そして踏みにじった。

 スカートから伸びる長い脚線美が、男を強制的に土下座させることによって、より強調された。


「むうううう!!」

「ほら、こうやって、ぐりぐり地面に頭をつけるんだよ。わかったかな」

「は、はいいいい!! 葵先輩、ご指導ありがとうございますうう!!」

「うん、分かればいいかな」


 葵はそれきり町田を無視したように、制服を脱ぎ始めた。

 男がそばにいるというのに、それをまったく気にしていない様子の葵。

 彼女はそのまま下着姿となり、大きく伸びをした。

 その爆乳に、町田の視線は思わず釘付けになってしまった。


(お、おおきい)


 もしかしたら、千鶴よりも大きいかもしれないその果実。

 圧倒的なまでの身体能力の差があり、自分の視線に気づかれてしまっては、どんな目にあうか分からない。

 それなのに、町田は葵の体から目を離せなかった。


「あーあ、年上っていっても、男は男かな」


 葵が、町田をちらっと見て言った。


「あんな目にあったのに、私の体見たら、勃起しちゃう。簡単かな」

「う、あ」

「私の幼なじみと一緒かな。ふふっ、じゃあ、ご奉仕お願いするね」


 葵が無造作に生足を町田の顔に置いた。

 さきほどまでローファーを履いていた、湯気がたつような生足。

 それを町田の顔の前にもってきて、


「さあ、舐めてもらおうかな」


 こともなげに言った。

 仁王立ちの女子生徒が、全裸の上級生に対して、脚を舐めろと命令する。

 あり得ない状況。

 しかし、町田にためらいはなかった。


 ジュバアアア!!
 
 じゅぶじゅぶっ!!

 じゅるるうる!!


 一心不乱。

 町田は膝まづいたままで、必死に下級生の女子の脚を舐めた。

 さきほどまで、革靴を履いていた生足を、舐める。

 その常軌を逸した行為。

 上級生の男子生徒が、下級生の女子の脚を舐めさせられる。

 その屈辱感たるや、想像を絶するものがあった。


(う、うううう)


 心の中ではうめき声をもらしながら、それでも町田は葵の脚を舐めるのをやめなかった。

 町田も、最初からこのような行動に素直に従っていたわけではない。

 何度も何度も抵抗した。

 服を脱がされようがなにをされようが、下級生の女の子の脚を舐めることなんてできないと。

 その結果生じたのが、残酷な少女たちによる教育的指導だった。

 それが、どんなに凄惨を極めるかは、今の町田の姿を見れば分かるだろう。

 全裸の男子が、女性の前で膝まづいて、その脚を必死に舐める。

 一生懸命にやらなければ、次になにをされるか分からない。

 彩華だけではない。

 この目の前の少女も、自分のことをめちゃくちゃにしてしまえるほどの怪力を持っている。

 町田は涙目になりながらも、必死に葵の脚を舐め続けた。


「うん、もういいかな」


 葵のお許しの言葉。

 それを聞いてほっとした町田は、次の瞬間地獄におとされることになる。


「ぜんぜんダメかな。続きは放課後ね」

「そ、そんな」

「ん? なにか不満なのかな」


 葵が笑顔で一歩前に出た。

 スカートから伸びる太股。

 町田にとっては拳銃を向けられているのと同じだった。


「す、すみませんでした! 葵先輩」

「うんうん、分かればいいかな」


 言って、葵はぽいっと町田の上着を地面に放った。


「とりあえず、放課後まで、服を貸してあげるね」

「あ、ありがとうございます!」

「うんうん、放課後はちょっと大変だろうけど、がんばるんだよ」

「はい!」

「素直でいいかな」


 ご褒美といって、葵は脚裏で町田の頭をなでた。

 ぐりぐりと、葵が町田の頭を優しく踏みつける。

 片足をあげ、豪快に脚で上級生の男子の頭を撫でていく。

 片足立ちなのにまったくブレない体は、それだけで、彼女の身体能力の高さを物語っていた。


「あ、葵さんったら、もう終わったんですかー」


 間延びした声が響く。

 玄関に視線をやった葵が言った。


「あ、歩美ちゃん、おはようかな」

「はいー、おはようございまーす」


 葵が町田の頭をなでるのをやめて、


「ほら、歩美ちゃんが来たよ。はやくしないと、服、返してもらえないかな」

「は、はい! 失礼します、葵先輩」


 町田がゴキブリのように地面を這いずって、玄関まで行く。

 そして、歩美にむかって、深々と土下座するのだった。


「歩美先輩! おはようございます!」

「はい、おはようございます」


 可愛らしい声が響く。

 身長は1年生部員の中では一番の小柄(そうはいっても170センチメートルはある)。

 顔立ちもどこか幼く、妹のように感じられる存在。

 しかし、口から出てくる言葉は残酷なものだった。


「それじゃあ、さっそくですけど、わたしの靴、舐めて綺麗にしておいてくださいね。少しでも汚れが残ってたら、服はお預けですよ?」

「は、はい!」


 これが、1年生の女子部員全員まで続くのだ。

 優子に関しては、すぐに服を返してくれるが、それ以外の女子部員は、町田の奉仕に納得しなければ、服を返さない。

 町田は、全裸のままで、一日を過ごしたことさえあった。

 1年生たちの教育的指導によって、町田の精神はとうに屈服させられてしまった。

 その教育的指導。

 町田が、女子生徒の脚を反抗することなく舐めるほどになるほど苛烈な教育的指導。

 それがどんなものだったかは、その日の放課後にされている指導を見れば一目瞭然だった。

 町田の放課後。

 そこでされている、教育的指導とは。




(続く)

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