荒地に住むという魔女。

 それは、腕自慢の戦士たちが集う酒場で、もっとも噂される存在である。

 その女の偉業については、さまざまな憶測がとびかっている。


 大きな酒樽をそのままカブ飲みするドワーフが言うには『あの女は黒魔術の使い手で、この前は山を2個ほど越えたところにある町を蒸発させた』とかなんとか。


 顔を真っ赤にして酔っ払っている屈強な大男が言うには『国境なき戦士団がその魔女を討伐しにいったっきり消息をきった。おそらく一人残らず魔女に殺されてしまったのだろう……』などなど。


 その魔女に関する噂はいとまない。

 ただ、一つだけ言えることがある。

 それは、その魔女の居場所が、公然として知れ渡っているということだ。

 エルフやドワーフといった種族が雑多として集った集落―――その郊外にある荒地に、噂の魔女が住んでいるというのだ。

 その情報を知った流れ者の戦士である俺は、さっそくにその魔女のところに行くことにした。

 というか、居場所が分かっているというのに、なぜ他の者は魔女に戦いを挑まないのか、自分には理解ができない。

 これは、絶好の名をあげるチャンスではないか。

 おおかた臆病風にふかれて、日和見をきめこんでいるのだろう。

 しかし、俺はそんな軟弱者ではない。

 流れ流れて、隣国の大戦にも参加したことのある俺は、腕にはちょっと自信があった。

 俺は背中に大剣を背負い、魔女が住むという荒地に向かって歩いていく。

 それが、自分の戦士生命を終わらせることとも知らずに……。



●●●



 拍子抜けするくらいに、あっけなく魔女の住みかは見つかった。

 想像していたのとは随分と違う。

 何か魔窟のような城というか、背景にはドス黒い雲がただよって、ビカリビカリと雷が落ちているような不気味な住処を想像していたのだが、目の前にあるのはどこにでもあるような住居だった。

 近くの集落にあるのと同じような、石でできた住居。

 それを見て、俺は毒気を抜かれたような気持ちになるのだが―――


「ど、どうしたんですか、こんなところで……も、もしかして迷子でしょうか?」


 その石の住居から出てきた少女が、俺に向かって口を開いた。

 黒のローブに身をつつみ、洗濯物をいれたカゴを抱きかかえているその少女。

 オドオドと気の弱そうな瞳―――タレ目がちの大きな瞳が、ビクビクしながら俺のことを見つめてくる。

 ここらへんの地方にありがちな金色と茶色の中間のような色合いの髪。

 彼女はその長い髪を二つにまとめており、ツインテールのような髪型をしていた。

 その髪型もそうなのだが、その少女は相当に幼い顔立ちである。

 20歳にはまず見えない。

 さすがに10歳以下ということはないだろうが、それでも町にいる15、6の女と比べて幼すぎる風貌だ。



「あ、あのー。迷子でしたらそのー……こ、ここから西へ少し行った場所に町があるので……」

「いや、違う。俺は迷子なんかじゃない」

「え、え?」



 子供のようなあどけなさ。

 可愛らしい少女。

 黒のローブ。

 そんな幼さとは間逆をいく育ちきった豊満な体。

 黒のローブを突き破らんと隆起する大きな胸。

 男を誘惑するには申し分ない妖艶さをもった魅力。

 そしてそのすべてが、目の前の少女が荒地の魔女であるということを教えてくれた。



「お前が”荒地の魔女”なんだろ? 勝負してくれ」

「…………」

「しらばっくれてもムダだぞ? お前が噂されている魔女だってことはもう分かってるんだ。大人しく、俺の相手をしてくれよ」



 俺の言葉に、目の前の少女はオドオドとするだけだった。

 タレ目がちの大きな瞳が怯えているように揺れ、ビクビクと体を震わせている。



「あ、あのー、ど、どうしても戦わなくてはいけないんでしょうか。わ、わたし……あ、あなたと戦いたくないんですが……」

「……噂どおりだな。そうやって相手を油断させてるんだろ? あいにく、そういうの俺には通用しないからな」

「そ、そんなつもりじゃないですよ。ほ、ほら、平和てきに……」

「まあいい。そっちがこないっていうんなら―――」

「あうあう……」

「―――こっちから行くまでだ!」



 大剣を下段に構え、俺は魔女にむかって疾走する。

 術式によって移動速度を格段に上げている俺の体は、一瞬にして少女との距離をつめ、出会いがしらに下から突き上げるような剣戟を―――


「―――ご、ごめんなさい!」

「ぐぼウぇぇおおぉおお!!」


 神速―――少女の動きを認識できたときには遅かった。

 目の前の少女の攻撃。それは黒魔術でもなんでもなかった。

 洗濯籠を地面においた彼女は、魔女であるにも関わらず俺に対して一歩踏み込み、そして俺の腹に小掌を叩き込んだのだった。


「グぎおぉおっぁあ……!!」


 その少女の一撃に、俺は木の葉のように吹き飛んだ。

 腹部には当然のように鎧をつけている。

 しかし、少女の一撃はその鎧を粉々に破壊し、そして俺の腹に致命的なダメージを与えていた。

 な、何がおこっているのか分からない。

 魔女なのにも関わらず、少女は戦士である俺に接近戦を選んだのだ。

 しかも、その一撃は、屈強なファイターにも負けずおとらず―――いや、大の男を凌駕するような破壊力をもった一撃だった。


「だ、大丈夫ですか? す、すみません。まさかこんなに効くとは思っていなくて……」

「あっぎゃグオォォううう!!」

「あ、あ、白目むいてしまいました……は、はやく治癒魔法を……」


 意識が遠ざかる中で、俺は少女が何かを呟くのを聞いた。

 そのとたん、俺の腹部に暖かいものが伝わってきて、それですべての負傷はなくなった。

 少女の治癒魔法が、完全に俺のケガを治してしまったのだ。


「あ、よ、よかった〜。こ、殺してしまうかと思いました〜」


 全回復した俺を見て、満面の笑みを浮かべている少女。

 ふう、と安堵の溜息を吐き、その振動だけで、黒のローブを隆起させている大きな胸がプルンと揺れた。

 ゆったりとした黒ローブなのに、胸と尻の部分にはむっちりと布地がはりつき、蠱惑的といったらなかった。

 しかし俺は、そんな色っぽい少女に対して、色気とは違うものを感じていた。

 それは、屈辱以外のなにものでもない。



「なぜ、俺を助けた?」

「え? あ、あ、ご、ごめんなさい。手加減し小掌を放ったんですけど……ごめんなさい。もう少しで殺してしまいそうだったから……」

「……お前、黒魔術使いなんじゃないのか? なんで接近戦を―――」

「そ、それはですね―――」



 少女は、言いにくそうに言葉を濁しながらも、



「わ、わたしの魔法って、手加減できないんです。だ、だから、相手の人を殺してしまうので……だからだから、こ、こうやって自分の体だけつかって戦ってるんです」

「……なんだと?」


「で、でもごめんなさい。まさか、あんなに手加減したのに一撃で決まっちゃうなんて思ってなかったんで……あ、次はもう少し力をぬくので安心してください。ど、どれくらいの力でやれば丁度いいのか、さっきので分かりましたから」


「ふざけるなっ!」



 我慢できずに、俺は少女に殴りかかった。

 頭に血がのぼったまま、俺は少女の顔面にむかって―――


「―――きゃ」

「ぶっぎゃああぁぁあ!!」


 条件反射のような蹴り。

 黒のローブがまくしあげられ、そのむっちりとした右足が俺の眼前にあらわれる。

 その色白の太ももが最後の光景だった。

 少女の蹴りが俺の顔面をとらえる。

 ハイキック。

 俺の体はあっけなく、吹き飛び、ビクンビクンと痙攣した。


「あ、あ、ごめんなさい! 突然だったから、思わず急所に……」


 言いながら治癒魔法。

 顔面が潰れるような負傷が、それだけで完全になおった。

 俺はあまりの出来事に、今度は立ち上がることができずに少女のことを見上げることしかできなかった。

 かがみこんで、必死に俺の顔面に治癒魔法を施している少女。

 幼い顔立ちと、それとは正反対をいく熟しきった豊かな体。

 大きな胸がかがみこむことによって、少女の太ももでつぶれている。

 黒のローブに少女の肢体がはりつく。

 そんなことに目がいくのは戦場において許されないことなのだが、俺はその少女の体に釘付けになってしまった。


「だ、だいじょうぶですか? と、突然でしたけど、せいいっぱい手加減をしたので、そ、即死ということはないと思うのですが」


 茶色のを基調に金色がかった髪―――その長い髪をツインテールにまとめている少女。

 俺はその彼女に、心からの疑問を問いかけた。



「……なんで、お前はそんなに強いんだ……魔法か何かで身体能力を強化しているのか?」

「え、えーと、特別、これといって強化魔法はほどこしてはないですよ。ご、ごめんなさい」

「……ってことは、その力はお前の純粋な身体的な力なのか?」

「は、はい。そ、そうなりますね……」



 絶句。

 魔法によって身体を強化する強化魔法なしに、あの威力。

 それを知って、俺は背筋に冷や汗がくるのを感じた。

 目の前の少女は純然たる化け物だ。

 勝てるわけがない。


「あ……アア……」

 
 唐突に、俺は恐怖を感じていた。

 その可愛らしい少女。クリクリの瞳をした愛らしい少女に、俺はそれまで感じたことのないような恐怖を植えつけられていた。

 こ、怖い……。

 許しを……

 この少女の足元にはいつくばって、今すぐにでも命乞いをしたいと思ってしまうほどの恐怖。

 しかし、さらなる恐怖が、目の前の少女によってもたらされた。

 少女は、俺が回復したのを見ると、「よかったです」という前置きのあとに、


「そ、それじゃあ、申し訳ないんですが……つ、続きをしますね」

「な!? うっぎいいいいい!!」


 俺の安否を気遣うのから一転、少女は俺の体を乱暴に立たせると、そのまま背後に回りこんだ。

 そして、そのまま背後から俺の体を拘束する。

 後ろから抱きしめるようにして俺の体を拘束し―――そして両腕を俺の首にからみつかせた。

 スリーパーホールド。

 少女が後ろから、俺の首を締め付ける。



「あっぎゃギギイッッ!!」


「ご、ごめんなさい。で、でも、あなた、あんまり強くないから……だ、打撃技では即死になっちゃうかもしれないので……ちょ、ちょっと苦しいかもしれないですけど、絞め技のほうがいいと思います」


「ひっぎゃああぁっぁあ!!」

「も、もう少し力いれますね」



 オドオドとした様子をそのままに、少女は締め付けの力をいれる。

 ビクっと俺の体は震え、首がもげとれるのではないかという怪力が炸裂した。

 悲鳴をあげながら、バタバタと手足をバタつかせるしかない。

 それを少女は、後ろから拘束し、首を絞めるのをやめない。

 俺の背中には、少女の爆乳が惜しげもなくおしつけられている。

 その柔らかさは、こんな状況でなければ陶酔を感じるほどの心地よさである。

 黒のローブを張り付かせている少女の巨乳。

 俺の背中に潰され、蠱惑的に変形するその双丘は、実に魅力的だった。


「アッぎゃあぎいぃぃい!!」


 しかし、少女の体を堪能することは許されない。

 それら女としての胸や柔らかい身体が、今では凶器と化していた。

 むっちりと張り付いた爆乳は、即席の圧壊機にかわる。

 首を絞められ、窒息させられ、さらにはその豊満な体に潰されていく……。

 後ろから、ガクガクと犯されるようにして……。



「あ、あ、白目になってきましたね。舌もとびでて……で、でもまだ大丈夫でしょうか。もう少し力をいれても耐えられるでしょうか」



 やってみましょう、となんとも場違いな言葉とともに、少女はさらに力をこめる。

 それだけで、さきほどとは比べ物にならないほどの痛みを強制的に与えられた。

 く、苦しすぎる。

 いや。苦しいというよりは、もはや首の骨がギリギリと圧壊していくのが分かる。

 幼げな風貌の少女に、純粋な力で圧倒され、首を絞められる。

 怖い。

 恐ろしい。

 俺は、とんでもない相手にケンカを売ってしまったみたいだ。

 こんな化け物に勝てるわけがない。

 強すぎて……グギギギ……

 もう、ダメ……首がもげとれそうで、首の骨が折れそうで……

 怖い怖いやめてもう……許し、許してください……

 お願いします許して苦しい苦しい、あああああ……

 白目しかなくなって……首が、首がとれるとれちゃうからとれちゃうから、もうやめて……ヒッギギイ……

 意識が段々と遠のいて……

 視界が暗くなって……

 ゆる……し……

 ゆる……

 ゆ……

 


 ……………………

 ……………

 ……




「あ、あ、き、気がつきましたか?」

「あ、あれ?」

「よ、よかったです。ち、治癒魔法が間に合わないかと思いました……」



 どうやら、またしても気絶した俺を、少女が治癒魔法で治したらしい。

 オドオドとした声をそのままに、少女の声が聞こえる。

 しかし、その少女の姿がどこにもなかった。

 意識が完全に戻ってきておらず、ボンヤリとした意識の中で、俺は少女の姿をさがす。

 その少女の姿は、とんでもない近い場所にあった。

 俺の背後。

 さきほどまでと同じ格好で、少女が俺の背後に佇んでいる。

 さすがに首には腕がからみついてはいないが、俺は背後から少女に抱きしめられ、がっちりと拘束されている。

 俺の胸のあたりに腕をまわして抱きついている少女。

 俺の身動きは、その抱擁だけで封じられてしまっていた。



「と、とにかくよかったです。ビクビク痙攣して……もうちょっと遅かったら、本当に危なかったです」

「あ……やめ…お願い……ゆる、ゆるし……」

「で、でも困りました……あんなに手加減したのに、こ、これじゃあ、首を絞めても、こんなに手加減しても……こ、殺しちゃうかもしれません」

「…………や、やめてええ。も、もう許し…」

「ど、どうしたら、い、いいんでしょうか?」



 困ったように言葉を連ねる少女。

 少女の体温が俺の全身を包み込む。

 それは、圧倒的な力の差だった。

 少女からしてみれば、俺を殺すことなどたやすいことなのだろう。

 その豊満な体をもってすれば、俺の体などあっというまに潰すことができるはずだ。

 それをしないのは、ただ単に俺のことを殺したくないという少女のこだわりのためだけだ。

 お、恐ろしい。

 怖い。

 俺は、背後から抱きついてくる少女に、明らかな恐怖を感じていて―――


「あ、あ、そ、そうだ……何をしても殺しちゃうんだったら、さ、最初から、こうすればいいかもしれません」

「やめ……降参しま、すから……お願いですから……ゆるして!!」

「そ、それじゃあ、いきますね?」

「や、やめてくだッギャああぁあぁあ!!」


 唐突、少女は俺の体を後ろから抱きしめ始めた。

 ぎゅううう、っと少女の腕に力がこもる。

 抱きしめられる。

 その求愛の行為が、俺の命を刈り取る拷問具にかわった。

 内臓が飛び出るのではないかという怪力。

 少女は、俺の体をただ抱きしめるだけで、潰していく。



 バギイイ!! ベギメキ!!

 メキメキ!! バギグジャ!!

 バギイイイインン!!



「ひやああ!! やみゃぎゃあああ!! ヒッギイいぃい!!」

「あ、あ、せ、背骨折れちゃいましたね。で、でも大丈夫ですからね。ち、治癒魔法をず〜とかけていますから。どんなケガをおっても死ぬことはありません」

「やみゃああ!! ヒッギャぎいぃいぃいい!!」



 ベギグチャ!! バキバキ!!

 メキベギギ!! バッギイイィイン!!

 メキメキ!! グチャバギ!!



「ひっぎゃぁぁぁああぁあ!!」



 潰れる。

 潰れていく。

 俺の体が潰れていく。

 しかし、死ぬことはない。

 少女がそれを許さない。

 後ろからの抱きつき。

 肉が潰れ、骨が砕け、その奥の内臓まで損壊する。

 しかし、それらはすぐに少女の施す治癒魔法によって回復していた。

 潰され、直される。

 その繰り返し。

 少女は申し訳そうにしながら、俺の体を背後から潰していく。



「ヤミャギャぎゃぎゃやあ!! お願いやみゃアッギャぎいい!!」

「す、すごい悲鳴です。で、でも大丈夫ですよ。し、死にはしません。このままちょっと痛みを感じてもらって、も、もう二度と私に戦いをいどむようなことがないようにするだけですから」

「ッギャああぁあぁあ!! もうもうやや!! ひっひひいいい!!」



 バッギイイイイィイィン!!

 ベッギイィイヴァギギ!!

 ベッギイイインッッ!!



「ッヒャッギャああっぁあぁぁ!!」

「あ、あ、ま、また背骨が折れましたね。で、でもすぐに回復ですよ? ず、ずーと締め付けてあげますからね」

「ヤミャギャああぁああ!! ゆるゆるしてヒッギィィイイ!!」

「も、もう少し力をいれてもいいかもしれません」



 ぎゅううううううッッ!!

 バギバギィイィィィッッ!!



「ヒッギャアアぁぁああぁああ!!」



 黒ローブ姿。

 むっちりとした豊満な体が俺の体に密着し、潰していく。

 背中に伝わる少女の柔らな爆乳。

 少女に後ろから羽交い絞めにされながら、潰されていくだけ。

 俺の体は、少女に若干持ち上げられるような感触だ。

 少女は後ろにのけぞるようにして俺のことを抱きしめ、俺の体が宙にうかされる。

 脚がブラブラとばたつくだけで、なすすべがなかった。



「い、今思ったんですけど、これ、けっこういいですね。抱きしめて潰して、でもすぐに治癒魔法で回復をさせて……こ、これならば、あなたのような弱い人でも大丈夫です。殺しちゃうことはないです」



 少女の言葉が聞こえる。

 確かに少女の言うとおり、これならば死ぬことはないだろう。

 肉体的には死ぬことはないだろう。

 しかし、精神的には話しが別だ。

 ……発狂する。

 もう、なにがなんだかわからない。

 1秒ごとに死に、すぐさま少女によって蘇生される。

 背骨が折れて、内臓がつぶれる。

 こ、壊れる。

 精神が瓦解する。

 少女の豊満な体に、俺の体がくいこむようにして抱きしめられる。

 その爆乳が俺の体を潰し、少女の右足が俺の胴体にからみつく。

 捕食されているように密着する少女の体。

 その柔らかな体を感じながら、俺はゆっくりと意識を失っていった。

 耳元には、「よいしょ、よいしょ」という可愛らしい少女のかけ声。

 それを聞きながら、俺の目の前がゆっくりと暗くなっていく。

 自分の身の程をしらないと、こうなるのか、絶叫の中に思う。

 苦しい。

 もう、やめて……

 ゆる……して……

 お願いします。

 お願いですから……

 もう、ゆるして……



「ヒッギャギイィイィ!!」

「も、もうちょっと力をいれてみましょう」


 俺の体が少女の体の中に埋もれる。

 後ろから抱きしめられて、潰される。

 レイプ目になって、もう何がなんだか分からない。

 苦しすぎて、もうとにかく、この苦しみから逃れられるのならばなんでもいい。

 だから、もうとっとと、意識を手放してしまおうと、そう決めた。


「ア……ひい…ア…………」


 視界が暗くなる。

 そんな中でも、俺の体は尚も潰され、そしてすぐさま回復されていった。

 だから、とにかく意識を失うことだけが俺の救いだ。

 暗転。

 ゆっくりと……

 俺の意識は少女の体に刈り取られた。

 


 ベギグチャ!! バキバキ!!

 メキベギギ!! バッギイイィイン!!

 メキメキ!! グチャバギ!!

 バギイイ!! ベギメキ!!

 メキメキ!! バギグジャ!!

 バギイイイインン!! ベギグチャ!!

 ベギメキ!! グチャグメキ!!



 ……………………

 …………

 ……



 その男は、確かに死ぬことはなかった。

 少女の精一杯の手加減と治癒魔法が、彼の体を死からすくった。

 しかし、それは肉体の死だけだ。

 繰り返し繰り返し抱きしめられ、死という希望さえ許されなかった男の精神は壊れ、その後、彼は廃人同然の生活をおくった。

 こうして、身の程知らずの男の物語はおわった。

 年端もいかない少女に手も脚もでずに、メチャクチャにされて……。



 郊外の荒地には、魔女がいる。

 黒のローブに身を包んだ幼げな少女。

 この世のものとは思えない黒魔術と怪力の持ち主。

 静かに生活したいと願う少女の希望とは裏腹に、今日も身の程しらずの男たちが挑戦していく……

 少女の伝説は、まだ始まったばかりだった。


おしまい

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