わたしの所属している組織は、本部の下部組織だった。

 もっぱら、実行部隊ということになる。

 作戦系統は、姿はおろか名前も知らない男たちによって構築されている。

 わたしは電話を受けていた。


「はい。映画は水曜日ですね。はい、了解しました。はい、それでは」


 ガチャンと電話が切れる。

 おそらく電話の相手も、自分と同じ下部組織の人間だろう。

 暗号を介して伝達された情報を、わたしは頭の中で反芻した。

 それは、次のようなものだった。


 1、武器の調達がうまくいった。

 2、近々、決行。指示を待て。

 3、懲罰委員会の活動が活発になっている。

 4、補足され、処分された同士まででてきている。

 5、行動には細心の注意を払え。


 いよいよだとわたしは思う。

 この異常な状態を脱するために我々はついに立ち上がる。

 充足感。

 そして、懲罰委員会に対する恐怖。

 受話器を握ったまま、立ちすくむ。

 突然、ガチャンとドアのロックがはずれる音が響いた。

 ビクンっと恐怖に震える全身。

 まさか・・・・・・・。

 居場所が・・・・・・。

 がちがちと震えるわたしを迎えたのは、娘の満面の笑みだった。


「ただいま、お父さん」

「あ、ああ、おかえり」


 ほっとしたわたしは、受話器を置いて、きっちり着こんだ制服姿の娘と向かいあう。

 そのかたわらには、披露しきった男子生徒が鎖につながれ、うなだれていた。


「遅かったな」

「ごめんね。委員会が忙しくて」

「ご飯はもうできてるぞ」

「う〜ん、どうしようかな」


 ちらっと娘が男子生徒を見下ろした。

 そこには、慈悲の表情はなかった。


「いや、とりあえず調教を先にするよ。ご飯はそのあとで」

「そうか」

「うん、今日はとくに忙しかったからさ。ご飯食べたら疲れて寝ちゃいそう」


 娘は、男子生徒をつないでいる鎖を引っ張りながら言った。


「それじゃ、はやく済ましちゃうからさ。お父さんもちゃんと見ててね」



 ●●●



 娘は、リビングに入るといきなり制服を脱ぎだした。

 制服の下には、体操着を着ていた。

 わたしの学校時代とかわらない体操着を見て、わたしは恐怖を感じたものだ。

 女性ということを強調するために露出が多めの運動着。

 生足が露出し、Tシャツには胸元がくっきり見えている。

 なんでも、委員会活動のために体操着姿にならなくてはならず、めんどうくさかったからそのまま制服を着て帰ってきたとのこと。

 わたしは、妻ゆずりの豊満な娘の体に見とれてしまった。

 特徴的な長く、むっちりした脚。

 妻はその脚で、何度わたしのことを気絶させ、搾り取ったことか。

 わたしはゴクンとツバを飲み込んでしまった。

 娘に気付かれていないか、戦々恐々とする。しかし彼女は調教のことしか頭にないらしい

 娘はソファーに座ると、ゆっくりと脚を組んで、跪く男を見下ろした。

 男子生徒は、ちらちらと娘の肢体を盗み見ている。

 それを悠然と見下ろす娘は、どこまでも女王様然としていた。


「掃除しなさい」


 いつものように娘が命じ、男子が応じる。

 男が唾液音をたてながら、娘の脚をなめていく。

 だんだんと上達してきたお掃除は、5分あまりで終わった。

 娘も満足そうだ。


「なんだ、やればできるじゃない」


 娘が言って、男の頭を撫でてやる。

 男もまんざらではなさそうにしている。

 じゃあ、次のステップに移ろうかと、娘が言った。


「次は腕相撲ね」


 テレビ前のテーブルに移動した娘が続けた。


「負けたほうが罰ゲーム。お仕置き。分かった?」


 男子生徒はコクンとうなずいた。


「あなたのほうが学年も上だもんね。3歳年下のわたしになんか勝てるでしょ?」


 分かりきっていることを聞く娘だった。

 男子生徒はさきほどから絶望に染まった表情をしている。

 おそらく彼は、お仕置きの内容が少しでもマシなものであることを祈るばかりだろう。


「それじゃあ、いくよ?」


 テーブルでがっちり組み合った娘がいった。

 もうこの時点で、体格の差は明らかだった。

 娘の二の腕は男の倍くらいはあり、そもそも身長からして数段上なのだ。

 ゴー! の合図と同時に、男子生徒の手はテーブルに叩きつけられることになった。

 ドスウウン! という音と、男の悲鳴がリビングに響いた。


「おしおき」


 バッチイイイイン!!

 冷ややかに、娘は男に平手打ちをくらわせた。

 あまりの衝撃に、男はイスから転げおちて地面に転がってしまう。

 頬には、真っ赤なモミジができていた。


「ほら、はやく座りなさい」


 娘が冷たい視線で男を見下ろして言った。


「なんなら、おしおきだけしようか?」

「す、すみません!」


 すぐさま男はイスにもどり、そして腕相撲が再開される。

 何度も何度も、手をテーブルに打ち付けられる男子生徒。

 そのたびごとにビンタが飛び、男は地面に転がった。

 勝てるわけがないのだ。

 大人と子供の勝負である。

 男のほうが3歳年上だとかはまったく関係がない。

 男は女には勝てない。

 それが、歴然とした事実だった。


「あーあ、なんか疲れちゃったな」


 娘があくびをしながら言った。

 彼女の前には、顔を真っ赤にして、ひくひくと泣きじゃくる男がいた。

 鼻水と涙でその顔は汚れ、みじめといったらなかった。


「いちいちお仕置きしてたら時間の無駄だよね。ぜんぜん勝負にならないんだもん」

「ぐす・・・・ひい、ひい・・・・・」

「あ、そうだ。最後にまとめてお仕置きすればいいんじゃないかな」


 自分ながら効率的だと思ったのか、娘は満足そうに笑った。


「うん、ビンタするごとにイスから転げおちたら時間のロスだもんね。後でいっきにやるほうがいいよ」

「ひ、ひい、ひい」

「ねえ、きみ。今までどおりに負けてたら、最後はすごいことになっちゃうよ? 顔なんか変形して元に戻らないかも」

「ひいい、ひい・・・・ぐぐ」

「ビンタだけじゃなくて、首とかも締めるからね。もちろん、気絶なんてさせてあげないから」

「ひいい、許して・・・・許し、」

「ふふっ。両手つかっていいからさ。がんばってね」


 それから、さきほどのリプレイがされた。

 男は両手をつかっても、片腕の娘に手も足もでなかった。

 はじまりの合図とともに、男の手はテーブルに叩きつけられる。

 すぐさま、連続でスタートがきられ、ドッスウンン! と衝撃が響く。

 何度も何度も、レディーゴー! という娘の軽快な声と、打撃音、男の悲鳴が響いた。


「ひっぐ、やめ・・・・もう・・・・・やめ・・・・・」


 泣きじゃくりながら、男が哀願する。

 すでに男の心は折れていた。

 女には勝てないことを、その全身で感じ取っているのだ。

 あとは、この苦行から抜け出せる方法はないかを考えるしかない。

 男子生徒は捨てられた犬のように「くうーん、くうーん」と哀れに泣いて、なんとか娘の慈悲にすがろうとする。

 しかし、娘は冷酷に、男の情けない姿を観察するだけだった。

 片手で頬づえまでついて、まるっきり余裕のまま娘は両手の男を負かしていく。

 そして、じいっと泣きじゃくる男の様子を見つめるのだった。

 そこには、一片の慈悲もなかった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・




「はい。終わりにしてあげる」


 娘がそう言ったのは、男の負けが100回を超えたときだった。

 連続での勝負だったので、ここまで10分もかかっていない。

 男子生徒はすでに泣きじゃくることすらやめ、うつろな眼差しを娘に向けるだけだった。

 さてと、と、娘はこれから宿題を片付けるような気楽さで言った。


「おしおきね」


 くるっと娘がわたしのほうに振りかえると、


「お父さん、ご飯とか並べておいてくれるかな」

「え」

「その間に、この子のお仕置きすませておくからさ」

「あ、ああ。わかったよ」


 こわばった笑みを浮かべるわたしに、娘は満面の笑みを浮かべて返答とした。

 わたしは、台所に向かおうとした。

 バッチイイイインン!!!

 今までよりもいっそう大きな音がして、わたしは思わず娘のほうへ振り返ってしまった。

 そこには、娘の圧倒的な調教があった。

 男子生徒の胸ぐらをつかんで拘束し、片手での往復ビンタ。

 バチン!! バッチイイインン!!!! バチンンン!!

 目にもとまらぬ速さでビンタは繰り返され、そのたびごとに男の頭部がぶるんぶるんと揺れた。

 首の骨が折れてしまうのではないかというほどだ。

 いままでは、一撃ごとに地面に横たわれていたが、娘に胸ぐらをつかまれ拘束されているせいでそれも叶わない。

 結果、男は連続で、ビンタを受け続けていた。


「10〜、11〜、12〜」


 暴風雨のようなビンタを繰り出しながら、娘はいつもどおりだった。

 無表情で、ただ事務的にビンタをしていくだけ。

 男の血が床にピチャピチャ飛んでも気にしない。

 男子生徒が悲鳴すらあげることができないビンタを、娘は平然と行っていた。

  
「ん、お父さんどうしたの?」

「え、いや・・・・・」


 いつまでもリビングに留まるわたしを見て、娘がキョトンとしている。

 まさか、娘の調教を目にして、恐怖で足がすくんでしまったとはいえない。


「調教はわたしに任せて。お父さんはご飯の準備をお願いね」

「う、うん」


 わたしはヒザが震えないようにして、台所にむかう。

 ご飯やみそ汁をよそって、おぼんにのせる。

 その間も娘の調教は続いていた。

 ちらちらと、それを盗み見てしまう。

 美しい脚線美の中に、男の胴体を挟みこんで拘束し、ビンタをする姿。

 ビンタに飽きたのか、顔面を踏みつけ、男の頭部をバスケットボールのようにバウンドさせていく姿。

 わたしはガクガク震える足を叱咤して、夕食の準備を急いだ。

 その準備には、どこか娘を恐れる感情があった。

 わたしがのろのろしていれば、あの男子生徒と同じく、自分まで娘に調教されるのではないかという恐怖だ。

 娘がわたしの胸ぐらをつかんで往復ビンタをする。

 娘がわたしの顔面を踏みつける。

 娘がわたしの胴体を脚で挟みこんで潰しにかかる。

 泣いて許しを乞いても無駄だ。

 娘は、わたしの泣き叫ぶ顔をじっと観察したまま、ビンタし、蹴り、踏みつけ、挟みこんで潰す。

 妻がわたしにそうしたように、

 娘もまた、わたしを調教するのではないか。

 わたしは、実の娘に対する恐怖心から、食事の準備を急いだ。


「じゅ、準備できたぞ」

「うん、わかった。いま行くね」


 満面の笑み。

 しかし、娘はいま、男子生徒にチョークスリーパーをかけている。

 背後から、男の首を締めあげている娘、

 男のつま先は宙に浮いている。

 ギチギギギ! と、首の骨が軋んでいく音が響く。

 男の顔は真っ赤で、よだれを垂らし、泡をふいている。

 白目をむいて、舌をだし、あと一歩で気絶する寸前だ。

 その状態のまま、ここ何分か、娘は男を調教していた。

 けっして気絶を許すことなく、絶対に脱出できない肉の中に男を拘束してきた娘。

 彼女は、あくまでも事務的に言った。


「はい、ラスト」


 ベッギイイイ!!

 男の首から変な音がした。

 ガクンと、男の首が垂れ、全身から力が抜ける。

 堕ちたのだ。

 3歳も年下の少女に、なすすべもなく、手も足も出ないまま堕とされたのだ。

 娘は気絶した男をぽいっと捨てた。

 地面に転がった男の涙と鼻水とよだれでグショグショの顔を見下ろす。


「情けない顔」


 一言だけつぶやいた娘は、それきり男に興味を失ったらしかった。

 彼女はリビングのテーブルにルンルンと鼻歌をうたいながらやってくる。

 さきほどまでの女王様然とした様子はない。

 可愛らしい、自慢の娘だ。

 彼女はわたしにヒマワリのような笑顔を見せると、


「わあ、おいしそう! はやく食べようよ、お父さん」


 無邪気に料理によろこんでくれる。

 その後ろには、気絶して、ビクンビクンと痙攣する男子生徒の姿があった。



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