早百合の右手が俺の両手首を掴んでくる。

 片手一本。

 それだけで俺の両腕は身動きがとれなくなり、早百合に強制的にバンザイの格好をさせられてしまった。


「はい、これでもう抵抗できないよね〜」


 楽しそうに早百合は言う。

 その言葉どおり、俺は両手首は早百合の右手に掴まれ、頭の上に固定されてしまっている。

 後ろから、その発育のいい身体を押し付けながら、俺を拘束する早百合。

 180センチを越す高身長の妹と、160センチの後半くらいしかない小型な俺の体。

 必然的に今の状況は、まるで捕獲されたエイリアンのようなみすぼらしいものになっており、俺は実の妹に圧倒されるだけだった。


「じゃあ、ヤるね?」


 嬉々として早百合は、残ったほうの手―――左手を俺のズボンの中に入れてきた。

 早百合の大きな手が、俺の股間をまさぐっていく。

 そして、パンツの中の俺の一物をしっかりと掴むと、早百合は密着した背後から、俺の耳元で―――


「えへへ、お兄ちゃんの、もう大きくなってるよ? ひょっとして、私の体で興奮してたの?」


 ワザとらしく、その豊満な胸を俺の背中に押し付けながら、早百合は言う。

 柔らかな二つの双丘が、ぐにゃっとばかりに潰れる。

 まるで、ぎゅうう、とばかりに抱きついてきて、それだけで俺は劣情をもよおすのを禁じえなかった。

 大人っぽい発育のいい身体。

 一回りほど歳が下の妹の体躯に、興奮せざるをえない屈辱。

 女として円熟したかのような大人っぽい芳香。

 柔らかな身体を全身で感じながら、俺は顔を真っ赤にすることしかできかった。


「わあー、お兄ちゃんの顔、赤くなってる〜。実の妹の体で、こうふんしちゃってるんだね。変態だー」

「お、おい早百合……冗談は……」

「ん? なにが冗談なのお兄ちゃん。ひょっとして、私がお兄ちゃんのズボンに手をつっこんだだけで終わりだと思ってるの?」

「い、いやだってお前……だから……そういうこと、知らないだろうが……」

「―――え?」

「だからさ、お前、まだ、イカせるって意味も分かってないんだろ?」

「…………」


 途端、不機嫌になる小百合の雰囲気。

 しかし俺は、早百合の左手で、じかに自分のものを握られながらも、しだいに落ち着きを取り戻してきていた。

 たしかに、この状態は明らかにおかしいが、それでも早百合が「ズボンの中に手をつっこむ」ということ以上のことをしてこないので、俺はどこか安心した心地を覚えていた。

 イカしてあげるね、とか言ういうから、てっきりソッチのことをしっかりと知っているのかと思ったのだが、どうやら悪い予感は外れたみたいだ。

 これだったならば、いつものように太ももで首を絞められたり、胸で窒息させられたりというほうがよっぽど苦しい。

 ああ、よかった。さすがに実の妹にイカされるなんてことがあったら、もう立ち直れなかったであろう……俺は妙に安心した心地で、「さて、どうやってこの状況を抜け出そうかな」と、頭を働かせるのであるが、


「………………えいっ!」


 不気味な沈黙のあと、早百合はいきなり、俺のズボンをいっきに脱がせた。

 俺の一物から左手を離し、さらには俺の両腕を掴んでいた右手までも使って、いっきに下半身を裸にする。

 ズボンだけではなく、一緒にパンツもまた脱がせる。

 抗議するヒマもないくらいの迅速さで、早百合は俺の下半身を露出させた。今では早百合の体に興奮して、勃起した俺の牡槍が、なんの衣服も纏わずに晒されていた。


「な!? さ、早百合!?」

「……調教たりなかったみたいだね。そんなナマイキなこと言えないくらいに、もっと虐めてあげるよ」

「な、なにを、ふぐううううううううッッ!!」


 言葉の途中、小百合は俺の体に抱きつくと、力一杯に抱きしめてきた。

 小百合の両腕が俺の体に巻きつき、そのまま力を持つ。

 バギ、ベギという音が早くも響き始め、俺の体は小百合の豊満な肢体に、なかば埋もれるようにして抱きしめられ続ける。

 背中には大きな胸。

 小百合の全身は信じられないほどに柔らかくて……


「ひぎっぎいいいぃぃぃッッ!!」


 その柔らかい身体が、これまで以上にない激痛を送り込んでくる。

 女性特有の柔らかそうな両腕と、背中にあたる大きな胸によって、潰される。

 どこにも逃げ場がない圧迫感。

 全身を小百合の体に包み込まれているかのような、容赦のない締め付け。

 小百合はその締め付けを継続したまま、俺の肩に顎をのせ、耳元で―――


「ほらほら、どうしたのお兄ちゃん、さっきまでのナマイキな口は、どこにいったのかな?」

「やみゃああ…ギイイイ……ひゃみゃギャあぁぁ!!」

「あはは、お兄ちゃんの体、ベギバギ、って音してるよ? えへへ、私、まだ全然力いれてないんだけどね」

「小百合ひゃまぁぁ!!……やみゃ…ギャぎぎァァァ、も、もう許してくださひいいい!!」

「うーん、やっぱり両腕で抱きしめるとすごいね。この前は片手で抱きしめてあげたけど、それだけでお兄ちゃん泡吹いてちゃったもんね。えへへ、両腕だったらどこまでいけるか、なんならためしてみよっか?」


 ほら、というかけ声とともに、小百合の両腕がさらに力をもった。

 まるで力をいれてないように見えるのに、その腕力は確かに俺の体を潰しにかかってくる。

 内臓が飛び出るかのような、抱きしめ。

 生命の危機を感じ取った俺の体は、俺の意思に関係なくバタバタと暴れるが、その微々たる抵抗など小百合の問題にはならない。

 身長が高くてスタイルのいい妹に、後ろから抱きしめられただけで封殺される兄。

 体格のいい小百合に虐められて、ただバタバタと身体を暴れさせる俺の姿は、間違いなく滑稽そのものだった。


 バギイイイッ!!

 ベギイイッッ!! メギギメめきっ!!

 ボギギっッ!! ばぎゃアアアッッ!!


「あああああああッッ!! ギャヴぁう…ギギギっ!!」

「ねえねえ、お兄ちゃん。これで分かったかな? 私に口ごたえしたらどうなるか、これで分かったよね?」

「ひぎゃあああッッ!! ……あギャぎぎぎっ!! ひひゃあ……!!」

「ほらほら、苦しすぎて言葉もでないんなら、首を縦に振ればいいでしょ? それとも、まだ反抗する気なのかな? だったら、私にも考えがあるんだけど…………このままちょっと、本気で潰してあげようか?」


 耳元。

 唇が耳たぶにあたるほどの至近距離から、小百合は甘く囁く。

 そんな最中にも小百合は俺への締め付けをやめないで、両腕の力は変わらずにこもっていた。

 兄を潰しながら、耳元で甘く囁く妹。

 こんな異常な状況にあって、とにかく俺は今のこの苦しみから解放されたいと、小百合の言葉に必死に首を縦に振る。

 コクン、コクンと、ヘビメタの首振りのような速さをもって、小百合の言葉に首肯する俺。


 もう二度逆らわない……

 従順に、妹の言うことは真摯に受け止める……

 だから、もう抱きしめるのはやめてください。

 お願いします……お願いします小百合さまあああッ!!。


 叫び声をあげながら、必死に小百合に許しを乞おうと努力する。

 そんな誠意が伝わったのか、小百合はいつものように「えへへへ」と純粋無垢に笑って、


「分かればいいんだよ。お兄ちゃんは私の玩具なんだから、ご主人様に逆らっちゃダメなんだよ。次はないからね。また私のことナめた口きいたら、今度は壊しちゃうから」

「ひ、ひいいいいっ!!」


 壊しちゃうから、という言葉に、背筋がゾクリと震えてしまう。

 小百合の力ならば、俺のことを壊すことなんて簡単だろう。

 抵抗しようが逃げ出そうが、小百合は問題なく俺のことを破壊することが可能なはずだ。

 そう、それは子供が飽きた玩具を乱暴に扱うように―――

 小百合のその言葉には、あまりにも現実感がありすぎて、俺は本気で怯えてしまっていた。


「も〜、そんな怖がらないくていいじゃん、お兄ちゃんってば〜。私、お兄ちゃんのこと大好きなんだから、学校の男子みたく簡単に壊したりしないよ〜」

「が、学校の男子?」

「ん? そうだよ。私、クラスのナマイキな男子とか虐めてあげてるの。胸で窒息させたり〜、太ももで首締め付けたり〜。この前は、宙吊り状態のサンドバックにして、クラスの女子みんなで好きなだけ殴ったりね」

「そ、そんな……」

「えへへ驚いた? でも、うちのクラスは女子のほうが、けんりょく強いからこんなの当然なんだよ〜。でね? このごろクラスではやってるのが―――」


 小百合は、俺のものに左手をあてがう。

 そして―――


「男子をどれだけ早く射精させられるかって遊びなの。私、クラスの中でもうまいほうなんだよ? ―――お兄ちゃんは、どれくらいもつかな?」


 新たな玩具を見つけたような、嬉々とした声色。

 小百合は言い終わると、ゆっくりと俺の一物を刺激し始めた。


(続く)
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